西洋ではおなじみの鶏のフックの付いた
炭を入れて使いアイロン。
日本へ伝わって以来、電気式が普及する戦後昭和30年頃までは
このタイプが主流でした。
形はとてもスタンダードな所謂アンティークアイロンですが、
こちらは戦後の沖縄で産れた独自のアイロンなのです。
何が独自かというと、こちらの素材はジュラルミンで出来ています。
終戦直後、物資が何もなくなってしまった沖縄では、
数多くの生活必需品がその辺に捨てられていた米軍のモノで作られました。
ヘルメットや飯盒、色々なジュラルミン製のモノを一度溶かし、
型を作り流し込んで見事再生させていたのです。
このようなアイロンのほか、お茶碗やコップ、お箸など生活する上で必要な
色々なモノに形を変え、戦後の沖縄の人たちと共に生きてきた
この土地独自のアンティークと言えるでしょう。
使い方やデザインは、アイアン製などのモノと同じく、
鶏のフックで開閉し、中に炭を入れるモノ。
持ち手の木も良い感じに育っていますね。
ジュラルミンアイロンは県内でもなかなか出て来なくなってしまい、
資料館などで見かける程度です。
マイナスネジが2本欠品。1か所は当時より釘で代用していたようです。
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サイズ:W20.5*d12*H18.5cm